佐賀県医師支援センター

脳神経外科

医学生・研修医へメッセージ

 脳神経外科は人間の生命や神経機能に大きく関連する臓器である脳、脊髄の疾患を対象としています。神経系疾患の予防、診断、救急対応、手術を含む様々な治療、術後管理、長期予後管理など、患者さんに対し一貫して責任を持っている診療科で、欧米の脳神経外科医が手術に特化した医療を行っているのに比べ、より包括的な医療を行っています。

 厚生労働省も「働き方改革を勘案すると2036年には現在の脳神経外科医数から2500人の増員が望まれる」としており、時代や社会のニーズが極めて高い診療科です。
脳神経外科の領域も日々、進歩し発展しているため、深い知識と高度な技術が要求されます。その一方、顕微鏡手術、血管内治療、内視鏡手術、定位放射線治療など多彩な治療に取り組むことで、大きなやりがいもあります。手術に限らず、救急医療やリハビリテーション、研究活動など幅広い領域に挑戦でき、特に最近では女性専門医の活躍も目立ってきており、男女を問わず活躍できます。

 脳神経外科は「手先が器用でないとなれない」というイメージがあるかもしれません。手先が器用なことはよいことですが、箸を使うことができる以上の器用さは必須ではありません。本当に重要なことは手先の器用さより「頭の器用さ」にあります。

 脳神経外科はこれまで喧伝されてきた「重症、緊急手術、長時間手術」の時代から「軽症、予定手術、低侵襲短時間手術」の時代への過渡期にあります。近未来ではVirtual reality、Micromachine、Nanomedicine、Telesurgery、人工組織などの概念および技術の発展と導入により治療方法に革命的な変化が起こることが考えられています。
皆さんの挑戦を待っています。

佐賀大学医学部 脳神経外科HP

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