佐賀県医師支援センター

センター長挨拶

2040年問題を考える

団塊世代(戦後のベビーブームの時期に生まれた人々)が後期高齢者になる2025年は医療需要の急速な増加が予測され、「2025年問題」として長年注目されてきました。ところが、今、話題になっているのは「2040年問題」です。現在、生産年齢人口である団塊ジュニア世代が2040年には高齢者(65歳以上)となり定年を迎え、労働人口が激減すると言われています。

その頃には、今まで同様、高度な医療を「いつでもどこでも」「安全に」行うことは残念ながら不可能となっていることでしょう。高度医療に関しては、「いつでも」と「安全に」を優先し、医療資源を集約していかざるを得ません。その一方で、地域包括ケアやプライマリケアに関しては、「いつでもどこでも安全に」をある程度目指す必要があり、医療と介護の連携もますます求められます。

佐賀大学医学部附属病院医師育成・定着支援センターセンター長(特任教授)江村 正

AI(人工知能)とロボットの医療への応用はどんどん進み、他の職種の医療スタッフが行える診療の補助行為が拡充していきます。そのような時代に医師免許を持った人間の役目として最後まで残るものは何でしょうか。私は「決断すること」と「責任を取ること」と考えています。これができなければ、どんなに知識があってもどんなに優しくても医師としては生き残れません。覚悟を決めて医師を目指してください。


佐賀県は唯一の医科大学である佐賀大学と県内の医療機関、医師会、行政、卒業生が一体となって医療を行い、医師の育成を行っている、非常にまとまりのある県です。学ぶ上でも働く上でも非常に良い県だと信じています。


あなたの医師としての人生を、佐賀県で!

佐賀大学医学部附属病院 医師育成・定着支援センター

センター長(特任教授)江村 正

HOME > センター長挨拶

ページTOP