佐賀県医師支援センター

センター長挨拶

もうひとつの願い

 私は1981年に佐賀大学(当時佐賀医科大学)に四期生として入学しました。医師不足に悩む地域の要望に応える形で「一県一医大政策」が行われ、佐賀県にも医科大学ができていたわけですが、卒業した1987年には「これからは医師が余る。就職難の時代になる」と言われるようになっていました。ただ、先のことをくよくよ悩んでも仕方がないので、早く一人前の医師になろうと朝から夜遅くまで研鑽に励みました。その後何年かたち、医師が本当に余ったかというとそうではありませんでした。現場では医師が足らないという話ばかりでした。

 その後、我が国の人口は2008年をピークに減少に転じたわけですが、現場はどんどん忙しくなっていきました。人口の減少にも関わらず医療需要(医療を必要としている患者数など)が増大したわけです。これは医療(特に入院診療)を必要とする後期高齢者(75歳以上の高齢者)が増え続けていることと無関係ではありませんでした。

佐賀大学医学部附属病院医師育成・定着支援センターセンター長(特任教授)江村 正

 団塊世代(戦後の第一次ベビーブームの時期に生まれた人々)が後期高齢者になる2025年は医療需要の急速な増加が予測され、「2025年問題」として注目されてきました。しかし大都市圏ではその時期は2040年頃と見込まれており、逆に既にピークを迎えてしまった過疎地もあり、地域によって差があることもわかってきました。佐賀県では、医療需要のピークを2035年から2040年と推測しております。一人でも多くの方が、医師を志し、この佐賀で学び、働き、その時期をしっかり支えてくださることを願っております。

 しかし私の願いはそれだけではありません。もうひとつの大きな願いがあります。それは、医療需要のピークを迎えたあとも、それを支えてくれた医師には1年でも長く働き続けて欲しい、ということです。人口が減り、後期高齢者も減り、医療需要が減っていく時代に、医師として生き残って欲しい。そのためには、何を学び、どのような能力を身につけるのが良いのか。医師育成・定着支援センターはそれをしっかり考えています。

 全国的に見れば小さくて人口も少ない佐賀県ですが、佐賀県唯一の医科大学と県内の医療機関、医師会、行政、卒業生が一体となって医療を行い、医師の育成が行えているのがコンパクトな佐賀県の最大の強みです。この点に関してはどの都道府県にも負けません。

あなたの医師としての人生を、佐賀県で!

佐賀大学医学部附属病院 医師育成・定着支援センター

センター長(特任教授)江村 正

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