佐賀県医師支援センター

循環器内科

循環器内科の使命

 人口の高齢化につれて、心疾患患者は増加の一途を辿っています。
心臓病は日本人の死因の第2位であり、令和元年には循環器病対策基本法が施行され国を挙げて循環器病の抑制が掲げられています。

 これからの循環器内科は健康寿命の延伸に向けてさらに重要な役割を担うこととなり、予防医学から先進・高度救急医療、慢性期には疾病管理や緩和医療に至るまで、多くの局面において活躍の場があります。

佐賀大学循環器内科の概要と特色

  • 佐賀県の救急医療・専門的医療を担うため、24時間365日循環器ホットラインを通じた診療体制を整え、地域医療に立脚した高度の循環器診療を目指しています。
  • 循環器専門外来に加え、睡眠時無呼吸外来・不整脈外来・家族性高脂血症外来・成人先天性心疾患外来、難治性高血圧外来を設置し、多くの紹介患者様の診療を行っています。
  • 医局員の3割が女性医師であり、男性医師も共働き家庭が多く、子育て中の女性医師も両立を図り医局全体がワークライフバランスに理解のある環境となっています。
  • 全国に多くの関連病院があり、目指す分野での専門性を高めるために希望に応じた研修をすることが可能です。また国内・海外の関連施設への留学や進学も支援しています。

診療部門

 虚血・不整脈・心不全の診療部門とそれを広く支える生理検査・画像診断・心臓リハビリ等があります。

 虚血部門は急性冠症候群に対する緊急カテーテル治療など救急現場で活躍し、年間約350例のカテーテル治療や、経皮的大動脈弁置換術(TAVI)も行っています。

 不整脈部門は心房細動や重症不整脈へのカテーテルアブレーションを積極的に行い、県内各地の病院と連携し、佐賀県全体の不整脈診療の向上に貢献しています。心不全部門ではMRIや遺伝子検査による心筋症の診断や治療、重症心不全症例の管理、CRT/植込み型除細動器ICDを含むデバイス症例や補助人工心臓症例の管理を行っています。

臨床実習の特徴

 外来や病棟実習では患者さんの基本的診察とともに診断のプロセスを学習し、心電図の見方や心エコーの基礎については専門医から学ぶことができます。循環器内科を学ぶ上で必要な画像診断、心臓カテーテル検査や治療、TAVI、カテーテルアブレーションを見学し、知識を深め、カンファレンスへの参加や受持患者の担当医、指導医とともにチームでのディスカッションを通じて循環器診療の実践を習得できます。

臨床研修の特徴

 循環器内科で必要とされる知識や手技を獲得することを目標に、多くの救急症例も経験することができます。

 診断プロセスを学ぶとともに心エコーの実践やCT・MRIなどの画像診断を学び、カテーテル検査・治療においても指導医のもと積極的に参加することが可能です。全般的な循環器科研修とともに、不整脈に特化し、カテーテルアブレーションを行う臨床研修コースも設置しています。

 後期研修では大学や関連病院において多くの症例を経験し、絶えずスキルアップを目指しながら自分の専門分野の基礎を形作ることができます。

医学生・研修医へメッセージ

 循環器内科は救急救命の現場で急性冠症候群や急性心不全、致死性不整脈といった救急疾患と向き合うことで、忙しいながらも日々やりがいを感じることのできる部門です。

 また急性期の現場だけでなく、回復期・維持期に至るまでシームレスに患者さんと関わり、循環器といった臓器別診療に拘ることなく全身に及ぶ合併症の存在を前提として全身を「診る」ことを基本とした診療を行っています。

 これからの循環器診療を維持発展するために、学生・研修医・若手医師・看護師などの医学教育の充実にも努めており、海外、国内での留学や大学院進学、研修のための関連施設も多く、皆さんの希望の進路を支えるよう常に新しい取り組みを行っています。女性医師も多く、男性医師も多くが共働きですが、出産や子育てをしながらもライフステージに応じた働き方を選択することもでき様々なモデルがあります。

 ぜひ一度循環器内科をのぞいてみてください。

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