佐賀県医師支援センター

指導医養成のためのワークショップ

 佐賀県内での医師臨床研修制度に関係する機関の協力体制を構築し、県内の臨床研修体制の整備および充実を図ることを目的として2003年10月に「佐賀県臨床研修運営協議会」(事務局:佐賀県医師会)が設置され、2004年より「指導医養成のためのワークショップ」を開催しております。

 タイトなスケジュールの中での受講となりますが、医学教育理論の学習だけでなく、診療科や施設が異なるため日頃話をしたことがなかった指導医同士が知り合う機会にもなっており、受講者から好評を博しております。

 2021年は新型コロナウイルス感染症拡大のため開催を見送りましたが、2022年の「第18回 指導医養成のためのワークショップ」からは、eラーニング(9時間相当)と対面講習(7時間相当)で開催を行ってまいりました。

 第20回の受講者の感想を掲載します。なお第21回は2024年2月23日の予定です。多くの方々のご参加をお待ちしております。

第20回指導医養成のためのワークショップ(2023年8月11日開催) 受講者の声

山元記念病院 循環器内科 山元 芙美

 コロナ禍もあり、ひさびさの対面ワークショップでした。やっぱり対面はいいですね。初対面特有の絶妙な緊張感のなかで、和やかにディスカッションを深め、知識をアップデートすることができました。研修医に対する指導医としてだけではなく、対患者、対他職種への教育においても実践できるプログラムでした。数年後に再度受講して振り返り&アップデートしたいです(人気のコースなので枠がなさそうですが)。
祐愛会織田病院 麻酔科 松本 浩一

 従来の缶詰合宿形式から事前学習(eラーニング)導入による単日開催形式に変更されたおかけで、受講者の負担が大幅に軽減されていました。学部の講義では学ぶ機会のなかった「教育」について学ぶことができ、非常に有意義なものでした。本ワークショップに学生や研修医など指導を受ける側の視点をもっと入れることができると新しいアイデアが生まれそうな気がします。
伊万里有田共立病院 消化器内科 池内 理一郎

 今回運良く病院の許可を得て、指導医ワークショップに参加することができました。結果的に、初期臨床研修指導医としてのスキル向上に必要不可欠な経験でした。初期臨床研修医に対する教育の方略をベテランの先生方と話し合ったり、良き指導医の姿勢について議論したりすることで、今後の臨床教育に自信を持てるようになりました。このワークショップは今後医学教育に携わる可能性のある多くの医師に強くお勧めしたいです。
佐賀県医療センター好生館 救急科 吉富 有哉

 教育について考える機会が多くなってきた時期に受講させていただきました。ワークショップを通じ、物事に対して多くの視点があることに気づかされました(医療機関の違い、診療科の違い、年代の違い、他地場の違い、個人の意見の違いなど)。指導者としての基本的な考え方は身に付き、今後のレベルアップに繋がる研修だったと思います。
唐津赤十字病院 脳神経内科 岩﨑 めぐみ

 事前に聴講したe-learningも項目はたくさんありますが、「教育・育成」に対する新しい視点をもつことができ、新鮮でした。メインのグループディスカッションでは、診療以外の場で他科の先生と話をすることに少し緊張しましたが、結果的には楽しいグループワークで良い経験となりました。この講習会に参加したことで、自分の経験からではない研修医の先生との関わり方を考えるきっかけができたと思います。
国立病院機構嬉野医療センター 腎臓内科 末永 敦彦

 学生・研修医それぞれのニーズに応じた指導が望ましいこと、手技は作業を分解・言語化して指導すること等を学びました。講習会というと受け身な印象ですが、グループワークで能動的に学ぶことができました。医師のメンタルヘルスや佐賀県の医療の現状と課題についても議論する機会があり有益でした。この講習会に多くの指導医が参加することで佐賀県の臨床研修がより充実したものになることを期待しています。
佐賀大学医学部 一般・消化器外科 井手 貴雄

 これまでなかなかタイミングが合わず、念願の受講・参加ができました。私自身にとっては、これまであまり経験が無いグループワークでの講習であり、新鮮であっという間に終わった感覚です。「教育」に関して改めて考える機会となり、非常に有意義な時間を過ごすことができたと思っています。講師の先生や準備頂いたスタッフ、グループで一緒にディスカッションできた先生方に感謝致します。

 

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