佐賀県内での医師臨床研修制度に関係する機関の協力体制を構築し、県内の臨床研修体制の整備および充実を図ることを目的として2003年10月に「佐賀県臨床研修運営協議会」(事務局:佐賀県医師会)が設置され、2004年より「指導医養成のためのワークショップ」を開催しております。
タイトなスケジュールの中での受講となりますが、医学教育理論の学習だけでなく、診療科や施設が異なるため日頃話をしたことがなかった指導医同士が知り合う機会にもなっており、受講者から好評を博しております。
2021年は新型コロナウイルス感染症拡大のため開催を見送りましたが、2022年の「第18回 指導医養成のためのワークショップ」はeラーニング(9時間相当)と対面講習(7時間相当)で開催予定です(申し込みは締め切りました)。
第17回の受講者の感想を掲載します。毎年開催しますので多くの方々のご参加をお待ちしております。
第17回指導医養成のワークショップ 受講者の声
私が指導医講習会に参加した時はまだ上級医から指導されることの方が多いものの、学生や研修医に指導する機会も増えてきていた時期でした。どの様に指導・教育したらいいかわからないという気持ちが強かったので、指導医講習会を受け、指導のポイントやスキルなどを学べたのはとても有意義だったと思います。
また、参加される先生方は年代や所属する病院も様々で、その科ならではの指導法や、研修医の勧誘のことなども話す機会があり良い経験になりました。
グループでのディスカッションがメインの研修会のため、苦手意識を持たれる方も多いと思います。私自身、当日はそれなりに緊張して臨みましたが、事前に心配していたような堅苦しいことは一つもなく、幅広い年代・診療科・様々な立場の先生方と意見交換ができるよい機会で、非常に有意義な研修会でした。
当初はやや硬いイメージの講習会でしたが、実際には和気あいあいの雰囲気の中で進められました。自分が「指導者」という立場でしっかり教育しなければならないというよりは、ワークショップの中で様々な気づきが得られ、学びの喜びや楽しさを感じることができました。研修医の先生達にもこれを伝えることが出来ればよいのではないかと思いました。
ワークショップは、講義にて情報を吸収し、研修指導者の助けを借りながらグループワークで実践さながらに内容を体験していくことで、より理解が深まる構成でした。問題解決の方法など、現場で実際に役立つ思考法なども勉強できました。
また、普段交流のない医療機関や専科、世代を超えた医師の方達と交流することができ、非常に有意義な時間を過ごせました。
いつでも参加できると思いながら10年以上たってしまい、やっとの参加でした。講義も勉強になりますが、特に良かったのは、グループワークや休み時間の交流です。年代も科も働く場も違う先生方との意見交換はとても刺激でした。
席が隣の先生とは、ワークライフバランスについても話し、励まされました。何かと孤独な管理職ですが、仲間にあえたようなうれしさがあり、また久しぶりに学生気分で過ごせてリフレッシュしました。