医学生・研修医へメッセージ
佐賀大学医学部附属病院総合診療部は、1986年に日本の国立大学医学部の中ではじめて創設されました。当時はまだ日本に総合診療という概念が浸透していませんでしたが、現代の赤ひげを育てたいという佐賀医科大学初代学長・古川哲二先生の理念を象徴する部門として誕生したそうです。
総合診療は疾患を臓器別に隔てることなく、患者を中心に全体像を視野に入れた診療を行います。世界に先駆けて高齢多死社会に突入した日本では、複数の疾患や社会的問題を有する患者に対応しなければいけない機会が増えました。この点において総合診療医への社会的な期待は大きく、2018年に総合診療が19番目の専門領域として認められたことにも象徴されています。患者のそばに寄り添い、多彩な問題と向き合いながらその人にとって最適な医療を提供したい、そのような人に総合診療はぴったり当てはまる診療分野です。
上述のように佐賀大学総合診療部は歴史ある教室として地域医療、学術分野に数多くのOBを輩出し、佐賀県と我が国の地域医療、総合診療の基礎を支えています。興味がある人は是非ホームページから当教室の活動を覗いてみてください。多くの訪問をお待ちしています。