佐賀県医師支援センター

学生から見た佐賀大学医学部

【教員インタビュー】
医学部長より白衣授与を受ける新5年生と低学年の皆さんへ

2024年3月21日(木)に春から臨床実習を開始する医学科新5年生の皆さんを対象に、佐賀大学で初めての白衣授与式が開催されました。

開催に至った経緯や臨床実習について、新5年生や低学年へのメッセージなど、佐賀大学医学部長 野出孝一先生にお話を伺いました。

白衣授与式を開催した経緯とは

今まで基礎医学、臨床医学を勉強してきた4年生にとって、臨床実習で実際に患者さんの前で学んでいくことは大きな門出であると思います。

新たなステップを踏み出していく新5年生に何か記念になることができないかと考えたのがきっかけです。

白衣を受け取る新5年生には医学生としての自覚をしっかりもって臨床実習に励んでいただきたいと思います。

野出先生の臨床実習での思い出を聞かせてください

初めて病院の中に入り白衣を着て行った実習には多くの思い出があります。

特に、患者さんと一緒に散歩を行ったことや、共に臨床実習に臨んだチームメイトと試験や口頭試問を乗り越えたことが印象的でした。

また、プレゼンや症例報告といった実践的で積極性の求められる場面もありましたが、様々な困難をグループで乗り越えたことからチームワークの大切さを実感しました。

先生はどのようなスケジュールで実習期間を過ごしていましたか

朝から夜まで病棟にいたと思います。朝は早めに病棟に出向き、夜は症例についての勉強をしたり、自分の患者さんでなくても緊急で治療があるときは先生について行ったりしていました。

やはり実際に行っている処置や対応を多く見学をすることは勉強になりました。

また先生がほかの医療スタッフとどのようにコミュニケーションをとっているのかということも見て学んでいました。

低学年で行う座学の勉強と、実際の現場のつながりをどんな時に感じますか

医学部は一番座学と実際の対応がつながっている学部だと思うので、あらゆる場面で両者のつながりを感じることができます。

中でも、私の場合は救急対応時や研修医時代に、座学と現場とのつながりを強く感じました。

医師になって1、2年の頃はわからないことも多く、救急の患者さんが運ばれてきた際に、その場で本を読み知識を得て、実際の対応につなげたこともありました。

新5年生へ激励の言葉

臨床実習では診療の基本を勉強することになりますが、自分でやる気になればかなりのことができると思います。

自分の担当する患者さんだけでなく、回っている診療科で担当している患者さん全員が自分の担当であると思って積極的な姿勢で勉強することも大事です。

また佐賀大学の先生はみな教育熱心な先生方であるので、みなさんの質問に対してよく答えてくれると思います。積極的に質問することも臨床実習で求められることだと考えています。

現場に出ることで医療への興味関心が高まりポジティブな経験を積むことができますが、時には「何で自分がこんなことをしなければいけないのだろうか」と思ってしまうような辛い時もあります。

当たり前のことですが、各患者さんの性格や背景など様々な条件が異なるため、いつも教科書通りに事が進むとは限りません。

そのような時に大切なのはネガティブな経験から逃げないことです。そうやって理不尽な現実と向きあっていくことで社会への理解を含めることができ、患者さんとの上手い接し方や自分の感情のコントロールの仕方を学んでいくことができます。

低学年へのメッセージ

学年ごとに学修段階のステップがありますが、低学年であっても基礎医学や一般教養だけでなく、図書館などを活用して臨床の勉強をしてほしいです。

また、自分の専門分野以外の知識は学生時代に培ったものがそのまま一生の知識になりうるため、自分の関心がない分野の勉強にも熱心に取り組んでほしいです。

先生にとって白衣とは

白衣は人としての自覚を意識させるもの。今でも白衣を着ると不思議と気持ちが変わります。白衣を着ることで医師としての自覚を再確認するだけでなく、「弱い人のために、人の命のために」という人として大切な思いを改めて感じることができます。 

また、白衣を着て偉ぶるのではなく、白衣を着るからこそ謙虚であるべきです。患者さんの中には白衣を着た医師を見て心の壁を作ってしまう人もいます。
だからこそ、医師は謙虚な気持ちを大切にし、患者さんに視線の高さを合わせて接してほしいです。

取材担当者:西牟田、日南 

取材日:2024/3/18

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