佐賀大学医学部附属病院
佐賀大学医学部 脳神経外科専門研修プログラム
「医療は地域に、医学は世界に」
脳神経外科専門領域の知識や技能に限らず、医師としての基本的診療能力を獲得
脳神経外科の対象疾患は、国民病ともいえる脳血管障害（脳卒中）や頭部外傷をはじめ、脳腫瘍、脊椎・脊髄疾患、先天奇形、てんかんをはじめとする機能的疾患など多岐に渡りそれぞれに高度の専門性を必要とします。これらの疾患の問題を総合的かつ専門的知識と技術により解決する能力を獲得します。新生児期・小児期・青年期・壮年期・老年期と幅広い年齢層の患者を対象としており、専門的知識や手術手技のみでなく基本的診察能力や地域の特性に応じたコミュニケーション能力も身につけていきます。鑽を積んでいます。
専門研修と並行してサブスペシャリティ領域の訓練を行うことも可能
脳神経外科では、脳神経外科医師全般が行う穿頭術や開頭術に加え、血管内治療、脊椎脊髄手術、小児脳神経外科手術、機能手術など多くのサブスペシャリティ領域があります。本プログラムでは連携施設との連携・協力のもと、脳神経外科専門医に要求される全般的な専門研修と並行して、それぞれのサブスペシャリティ領域の専門医や認定医よる指導を受けることが可能です。
研究会や学会を通じ、最新の知識を吸収し、基礎的研究や臨床研究にも関与
専門研修の期間中は積極的に全国規模の学会で発表することを支援しています。学会発表や学術論文の作成を通じて最新の知識の習得に努める方法を学びます。専門研修の期間中に脳腫瘍や脳血管障害に関する基礎的研究や臨床研修を行うことも可能です。
専攻医の声
【脳神経外科のプログラムを選んだ理由は？】
もともと細かい作業が好きでした。大学や地域の病院で初期研修を受け、そこで患者さんの命を預かる脳神経外科に惹かれて選びました。
【実際に研修を受けて感じたことは？】
2年間の初期臨床研修の後、佐賀大学の脳神経外科専門研修プログラムに登録し、研修を行っています。最初の1年間は大学病院での研修でした。大学病院では脳腫瘍、脳血管障害を中心に小児脳神経外科などの領域も研修できましたし、手術手技についても基礎から教えていただくことができました。その後連携施設の伊万里有田共立病院へ移り、脳血管障害と脊椎疾患を中心に研修を受けることができました。さらに地域医療という側面から手術以外の治療やリハビリテーション、介護・福祉との連携、高次医療機関への転送判断などの包括的な医療について研修することができました。現在、佐賀県医療センター好生館での研修を受けています。脳血管障害と神経外傷を中心に研修を受けることができており、特に救急医療の現場で必要とされるような総合的・専門的知識と技術を学んでいます。どの職場もチームワークを大切にされており、困ったときには先輩や上司へ気軽に相談できます。もちろん、救急の現場や手術中には厳しい言葉も飛んできます。
【今後の専門研修へ向けての抱負は？】
初期研修医の時にローテートで経験した時より、任せてもらえること、やらなければならないことは格段と増え、毎日の忙しさに忙殺されることばかりです。それでも夜遅くに血管吻合の練習などをしていると先輩方からアドバイスを頂けたりします。今は少しでも知識や技術を蓄えて脳外科医として成長したいと思っています。
