佐賀大学医学部附属病院
佐賀大学医学部附属病院産婦人科専門研修施設群 専門研修プログラム
自分のペースで研修できる あなたの価値観を大切に
“こうなりたい” を支援します
“スモールメリット“を活かした研修内容です
佐賀県内唯一の大学病院であるため、婦人科腫瘍に関しては希少疾患を含めたあらゆる症例が経験できます。また悪性腫瘍手術や腹腔鏡手術等の外科的な技術が学べるほか、病理診断やリンパ浮腫診療にも力を入れているため、若いうちから婦人科細胞診や組織診、リンパ浮腫に関する治療経験を十分に積むことができます。
指導医 梅﨑 靖
産科も婦人科も幅広く学びます
専門医研修の始めの3年間は産科・婦人科ともに満遍なく経験していただきます。
その後さらに深めていきたい興味のある専門分野へと進んでもらっています。専門分野の学びを最大限深めてもらえるように、希望に応じてそれぞれの専門病院への人事を調整しています。上級医には面倒見がよい医師が多く、若手の成長を全力でサポートしています。若手医師が上司に相談しやすい雰囲気もあり、診療に関することから学会発表などの学術的なこと、また将来のキャリアプランに関する相談まで、あらゆるサポートを本人の希望や想いを聴きながら行っています。
子育て中の女性医師も多数在籍しています
医局員には子育て中の女性医師や家庭のある男性医師が多いことが特徴です。医局員同志がお互いの家庭環境を考慮し、助け合いながら働いています。子供の急病や行事などはお互い様のことであり、理解して診療しています。
一方でもっと働きたい、学びたいという医師には仕事の調整や学べるサポート体制を整えています。仕事をしたい医師、自分の時間を優先したい医師、それぞれ一人一人の環境や大切にしたい価値観を尊重し働くことができます。
専攻医の声
私は佐賀県医療センター好生館で初期研修を終了し、佐賀大学で専門医研修を開始しました。実家が県内で産婦人科クリニックを経営していることもあり、将来的なことを考え佐賀大学への入局を選択しました。佐賀大学医学部附属病院では産科と婦人科のいずれも研修可能ですが、婦人科では悪性腫瘍の治療が中心となります。大学病院はがん診療拠点病院に指定されており、悪性腫瘍手術や化学療法、緩和治療について十分な研修ができたと考えています。もちろん産科や良性婦人科疾患についても多くの症例を経験できたため、「女性の一生を診る」という産婦人科の醍醐味を専攻医の段階から深く感じることができます。
また、より高い専門性を求めて周産期疾患は国立病院機構佐賀病院、婦人科良性疾患(腹腔鏡・ロボット手術)は佐賀県医療センター好生館、生殖・内分泌・不妊治療は高木病院といった関連病院へ研修に行くことも可能です。
職場環境としては非常にアットホームであり、先輩・後輩の垣根も低いため、相談事なども非常に行いやすいです。指導医の先生方も優しく熱心にご指導くださり、大変感謝しております。専門性の高い領域から日常的な症例まで幅広く学べる佐賀大学での産婦人科専門医研修はとても有意義なものであったと感じています。
佐賀県医療センター好生館
佐賀県医療センター好生館 産婦人科専門研修プログラム
安永 牧生先生
「産婦人科領域全域にわたる知識と技能を身につける」
佐賀県では産婦人科医師の確保が喫緊の課題となっています。分娩数が増加しているわけではありませんが、分娩施設数が減っていっているため一般診療所では分娩への対応で精いっぱいとなり、婦人科手術まで行う施設はほとんどなくなりました。手術症例は総合病院に集中することになり、当然悪性腫瘍症例も総合病院での管理が必要です。これらの症例に対応できる人材を育てることは急務であり、全県を上げて取り組む最優先事項となっています。特に最近の医療において内視鏡手術の需要は高まっており産婦人科も例外ではありません。婦人科内視鏡手術に熟達した人材は県内で圧倒的に不足しています。
当院での研修における最も大きな特色は日本産科婦人科内視鏡学会の技術認定資格を持つ医師の指導のもとで、内視鏡手術を豊富に経験できるということです。腹腔鏡下子宮全摘術、子宮筋腫核出術、卵巣嚢腫摘出術から子宮外妊娠手術まで、県内の多くの症例が当院に集まってきます。
当然、内視鏡手術以外の開腹手術、経腟的手術についても量、質ともに十分な研修ができる症例数を有します。当院では主にこれらの婦人科手術症例を経験し、周産期医療、生殖内分泌医療に関してはそれぞれの分野に特化した関連研修施設において研修することで、産婦人科領域全域にわたる知識と技能を身につけることを目的としたプログラムを採用しています。