佐賀大学医学部附属病院
佐賀大学医学部附属病院麻酔科専門研修プログラム
「全身管理のスペシャリスト」を目指して、診断名により治療法が決まるようなマニュアル医療ではなく、病態生理に基づく論理的思考により、個々の症例に最適な医療が実践できる医師を育成します。さらに、最新の生体情報モニター、周術期患者管理システムなどハード面の充実も行い、世界標準レベルの麻酔管理ができる環境を整備しています。
全身管理のスペシャリストになるための診療能力・技術を磨く
多様な症例を経験するだけでなく、症例検討会でフィードバック、抄読会で見識を広める機会を提供することで最適な麻酔管理を行える麻酔科医の育成を行っています。また、急性期医療やアナフィラキシーショック、肺血栓塞栓症など手術室以外でも起こりうる急変にも対応できるよう全身管理における基礎知識の習得を目指します。さらに気道管理やCVC、人工呼吸管理に関するハンズオンセミナーを定期的に開催することにより技術向上を支援しています。症例報告や臨床研究の発表にも積極的に取り組めるよう指導しています。
サブスペシャルティへの道
4年間の研修期間の間に、麻酔科専門医に必要な手術麻酔、ペインクリニック、緩和ケア、集中治療といった多様な領域での研修を行い、2年後には麻酔科標榜医および4年後には麻酔科専門医の取得が可能です。また各領域の専門医の指導下に、サブスペシャルティーへのステップアップを目指していただける環境を提供しています。
地域連携・診療に根ざした診療を養う
当教室の麻酔科専攻医研修プログラムでは県内では好生館、国立嬉野医療センター、国立佐賀病院と、県外では福岡こども病院を始め、福岡県内の専門研修基幹施設との連携プログラムを用意しています。
働き方改革に根ざしたサポート
出産および育児に奮闘される女性麻酔科医に対し最大限のサポートを行っています。
育児・仕事を両立させつつ、ストレートで専門医試験に合格された医師も輩出しています。
専攻医の声
初期研修では1年目の比較的早い時期にローテートさせていただきましたが、麻酔科の先生方が、手術進行に合わせて刻一刻と変化するバイタルへの対応はもちろんのこと、緊急事態にも冷静に素早く対応されている姿が印象に残りました。そして根気強く丁寧に指導いただいた先生方のおかげで、短い研修期間ではありましたが麻酔管理の面白さ、奥深さを垣間見ることができ、気づいたときには2年目でも麻酔科を選択していました。他の診療科もそれぞれ魅力があり選択に迷いましたが、麻酔科医として仕事がしたいという思いが残り、麻酔科医への道を選びました。
上級医からの指導は優しくも時に厳しいものがありますが、術前評価をはじめ、それに基づく麻酔計画や準備、術中の対応とそのフィードバックを的確にアドバイス頂くことができ、恵まれた環境で研修させていただいていると感じています。一方で、一つの麻酔症例だけでも、反省すべきことや覚えること、手技上の留意点など盛りだくさんで、一つ一つの症例の大事さを日々痛感しています。また初期研修中は上級医に言われてなんとなくでやっていた部分が少なからずあったことにも気づかされ、その理由や色々な考え方を知ることができ、繋がっていく感触を得られています。きつくもありますが、毎日何か得るものがあり充実した後期研修ができていると思いますし、楽しんで仕事をさせていただいています。
また麻酔科はサブスペシャリティーの選択肢が多く、どのような立場になっても生涯続けていくことができるところも魅力の一つだと思います。
佐賀県医療センター好生館
佐賀県医療センター好生館 麻酔科専門研修プログラム
三浦 大介先生
『オールラウンドな麻酔科医を目指すならぜひ好生館へ』
好生館の特徴
佐賀県医療センター好生館は、佐賀県の医療の中核を担う急性期病院であり、1次から3次までの救急患者、新生児、小児、周産期、透析患者、心臓・大動脈疾患などのあらゆる疾患や外傷などを受け入れており、手術が必要な患者さんに対しても迅速に対応しています。また、当院では緩和ケア病棟を有しており、専従の麻酔科医による神経ブロックを積極的に取り入れた緩和医療も行っています。
プログラムの特徴
好生館プログラムの特徴としては、手術麻酔を基本としながらも集中治療や緩和ケアといった麻酔科関連領域も専攻医の希望に合わせて幅広く経験できることが挙げられます。また、手術麻酔においては、手術症例数も多く様々な分野の麻酔症例を経験することができ、専門医取得に必要な症例は全て当院で経験することができます。さらに佐賀大学医学部附属病院、または飯塚病院とも連携して最新の手術の麻酔やペインクリニックなども経験できるよう研修プログラムを進めていきます。
オールラウンドな麻酔科医を目指すなら好生館で麻酔科専門研修を始めてみませんか。
専攻医の声
当院は佐賀県内で地域医療・救急医療を担う中核病院であり、手術症例に限っても幅広い症例を経験することが出来ます。また、そのような病院ですので、麻酔科のみならずモチベーションの高い多くの若い医師が切磋琢磨し、上級医の先生方が熱心に指導してくださる環境が一番の当院での研修プログラムの魅力だと思います。
また、好生館手術部では、執刀医と麻酔科医、手術室看護師、臨床工学士が日頃からしっかりコミュニケーションをとり、より良い周術期医療が行えるよう日々の業務にあたっており、チーム医療を支える麻酔科医としてコミュニケーションスキルも磨かれると思います。
進路に悩まれている学生さん・研修医の先生方へ。
まずは病院見学に来られて実際の雰囲気を感じてみてください。
初期臨床研修から専攻医を取得されるまでの期間は、医師の人生の中でも特に熱量の高い時期かもしれません。
そういった時期に、忙しくも充実した研修期間を過ごすことは、その後に必ず良い影響を与えると私は思っています。
