佐賀大学医学部附属病院
オール佐賀精神科専門研修プログラム
精神医学は理系から文系まで極めて幅広い領域を包含している。したがって精神科医療においては、生物学的、心理学的、社会学的な多角的な対象評価と治療的アプローチが必要であることは言うまでもない。さらに精神科医療の対象となる患者は、認知症から統合失調症、不安障害、摂食障害、発達障害等きわめて幅が広い。
われわれは3年間という限られた期間で、精神科専門医として必要最低限の技能を効率よく身につけるには、性格の異なる複数の医療機関を組み合わせて研修することが必須と考え、従来より、大学病院、公的精神科病院、民間精神科病院の3か所を必ずローテートする方針を堅持してきた。本プログラムの最大の特徴は、同一(一部は隣接)医療圏にある研修機関施設および研修協力施設の中から、大学病院、公的精神科病院、民間精神科病院の3か所をローテーションすることにある。すべての研修協力施設は研修機関施設から車で 30 分程度の距離に所在し、日常的に密接な診療連携を行っており、転医した患者をローテーション先の医療機関で再び担当することにより、同一患者を病態のステージに応じてフォローアップすることも可能である。
研修協力施設のうち公的精神科病院である肥前精神医療センターでは,精神科救急・急性期症例、アルコール・薬物依存症例および司法精神医学について研鑽を積む。民間精神科病院では、訪問看護などの地域精神科医療や精神科リハビリテーションについて学ぶと共に、精神科医療経営・医療経済・保険診療について知識を深める。
佐賀大学を卒業し、佐賀大学で2年間臨床研修を終えました。心と脳とからだを考える精神科に魅せられて入局し2年目になります。期待を遥かに上回る環境でした。入局して知りたいことが増えました。これほどまでに勉強がしたいと思うようになったのは自分でも驚いています。
精神科ほど患者と密にコミュニケーションをとる科はないでしょう。日々患者との話の中でいろいろなことに興味が湧きます。勉強したいと思うようになったのは医学に限りません。また、自身多趣味ですが、先輩医師は更に多趣味です。表現するとなれば好奇心を持つ者の集団でしょうか。
自分にとって佐賀大学の精神科はとても居心地がいいです。カンファレンスはアットホームな雰囲気です。医局の医師全員に入院している患者について疾患だけでなく心理社会面を含めて本当に気軽に相談することができます。それが廻って患者のためにも自分のためにも還ってきます。一緒に精神科しませんか。
佐賀大学専門研修プログラムHP
精神科領域専門医研修プログラム