佐賀大学医学部附属病院
整形外科領域 専門研修プログラム
自立したプロフェッショナルとしての整形外科医師を育成。
あらゆる運動器に関する科学的知識と高い倫理観を備え、さらに、進歩する医学の新しい知識と技能を修得できるような臨床能力(知識・技能・態度)が身についた自立したプロフェッショナルとしての整形外科医師を育成しています。
最低でも年間100例以上の執刀ができるプログラム
全ての関連病院で外傷を始めとして症例が豊富で幅広い領域をカバーできるスキルを身に付けることができます。佐賀県内の各医療圏の拠点となるような病院と県外(福岡・長崎・熊本・北海道)の関連病院をローテートしながら研鑽を積んでいます。
国内外を問わず研修・留学
希望に応える形で、国内外を問わず症例が豊富な病院で研修することも可能です。例えば、日本随一の外傷センターである帝京大学やスポーツ医学のメッカである順天堂大学と交換留学は交換留学制度を構築しており、双方向性の刺激ある人事交流を行っています(帝京大学、順天堂大学からは当院の関節外科に研修にきてくれています)。
大学院進学や海外留学も積極的にサポート
大学院進学、さらなる高みを目指した海外留学も、積極的にサポートしています。
専攻医の声
私は佐賀大学医学部附属病院の整形外科研修プログラムに登録し、2021年4月より整形外科医としての専門医研修を開始しました。研修医としての2年間の研修期間に佐賀大学医学部附属病院を主とした研修プログラムで研修を行い、その研修期間に専門医研修を整形外科で行うことを決意しました。研修では、股関節を中心に変形性関節症の患者様を担当したり、外傷患者の対応を学んだり、様々な分野の症例に関わることができ、整形外科の守備範囲の広さ、奥深さを肌で感じることができます。
また、主治医として患者様を受け持つことで、入院から術後のリハビリ、転院退院調整などといった診療の流れを経験することができ、専門医研修後の診療のイメージを膨らませることも可能です。医局では、スタッフ間の距離が近く、上級医への相談もしやすく、適切なフィードバックをいただけるため、非常に有意義な研修生活を送らせていただいてます。職場の雰囲気の良さも魅力の1つです。ここでは書ききれませんが、専門性の高い領域から日常に多く出会う症例まで幅広く学べるように設定された佐賀大学医学部附属病院における専門医研修は、とても有意義なものになっていると感じております。
佐賀県医療センター好生館
佐賀県医療センター好生館 整形外科専門研修プログラム
前 隆男先生
「奥が深い整形外科学を幅広い臨床経験を通して学ぶ」
整形外科の診療範囲は、日常多く遭遇する外傷やスポーツ障害、関節疾患をはじめとして脊椎脊髄疾患、手足の疾患、小児整形疾患、リハビリテーション、骨軟部腫瘍、骨代謝疾患、リウマチ疾患などとにかく多岐にわたります。患者さんの運動器機能の評価と治療を行うことで日常生活動作の改善や社会復帰を目指すことに主眼をおいており、若年者から高齢者まで大変ニーズの高い診療分野です。
整形外科では手術治療のみならず急性期治療後のリハビリテーションを通しての回復を長期間診ることも多く、患者さんの傷病と治療過程に合った治療法を広い選択肢から形作ってゆく必要があります。治療によって患者さんの症状が良くなり運動機能が改善してゆくことを目の当たりにすると、大きなやりがいを感じることができます。
佐賀県の急性期診療の中核を担う好生館の整形外科では開放骨折、多発外傷、脊椎損傷、小児外傷などの整形外傷の治療経験は特に豊富であり、さらに変性疾患に対する人工関節、関節鏡手術、脊椎疾患の手術診療も最新の知識をもとに幅広く行っています。本プログラムでは好生館整形外科に加え九州大学病院整形外科をはじめ40以上の施設と連携して多くの症例経験をもとに修練できる研修課程を提供します。
奥が深い整形外科学を幅広い臨床経験を通して学び、特に外傷診療に精通した専門医を志したい皆さんにはぜひ好生館整形外科での専門研修プログラムの履修をお勧めします。
専攻医の声
私は生まれ、育ち、出身大学ともに佐賀であり好生館は身近な病院でした。慣れ親しんだ地元に貢献したかったことと、症例が多いと聞いていたため本プログラムに参加させて頂きました。実際に働いて感じましたが、地域を支える病院として県民に信頼され、患者さんから感謝されることが多く、働きがいがある病院でした。当科では、一般的な整形外科疾患や外傷に加え人工関節、脊椎外傷や脊椎変形矯正手術、ドクターヘリで搬送されてくるような多発外傷、骨盤骨折など取り扱う疾患が幅広く、数多くの症例を経験することができます。問診に始まり、身体所見の取り方、画像の読影の基本から実際の処置、手術まで多くの経験を得ることができます。当科では毎朝新患-術後のカンファレンスを行い、前隆男先生をはじめとした経験豊富なスタッフによる、幅広い知識の共有とフィードバックを行って頂けます。また担当した症例はスタッフとのペア制で診療にあたり、常に相談できる環境で執刀にもマンツーマンでご指導して頂けます。
さらに学会発表、論文執筆にもチャレンジすることができます。病棟業務では総合内科医による整形外科専属のメディカルリンクドクター制度を導入されています。担当患者の手術中の急変対応や周術期管理などでお世話になっており、高齢者の合併症など病棟管理で困ったことはありません。また他科には非常に優秀で専門的な医師がそろい、症例相談の垣根が低く、非常にやりやすい病院であると感じます。私自身整形外科1年目で不安な期間もありましたが、当該プログラムのおかげもあって執刀も含め様々な症例や外来の経験を通して大きく成長できたことを実感できています。
佐賀県医療センター好生館
リクルートHP
専攻医(後期臨床研修医)
JCHO佐賀中部病院
整形外科専門研修プログラム
当科では脊椎脊髄疾患を除くほとんど全ての整形外科疾患を,手術療法を中心に治療しています。対象となる疾患や手術は,整形外科の基本となる骨折や神経、筋、腱、靭帯損傷などの外傷手術・スポーツ外傷ならびに障害の手術・末梢神経障害に対する除圧術から機能再建手術・関節の変性疾患に対しては、骨切り術や関節形成並びに人工関節置換術・また上肢を主とした指切断などの外傷に対しては、顕微鏡を用いたマイクロサージャリーによる再接着術など多岐にわたって手術治療を行っています。
特に当院には手外科・膝関節外科(常勤医1名)は専門医が治療を行っており、人工関節や骨切り術などの関節外科や脊椎外科などに特化した大学病院では経験できないような、整形外科医として当然習熟すべき疾患の治療は勿論、高度に専門的な治療まで経験し、学ぶことが可能です。
研修では患者様一人一人の術前評価をもとに、最善な治療を選択し、手術を行い、術後は的確なリハビリテーションを行いながら、最良の機能回復を目指すなかで、術前計画と術中所見の捉え方、術後の状態に応じた処置や合併症の予防などを学習していきます。
医療法人賛健会 城内病院
城内病院 整形外科専門研修プログラム
地域医療に貢献できる幅広い知識と視野をもった整形外科医師を育てます。
高齢化社会に即した医療を中心とした研修
城内病院は、佐賀県唐津市にある145床(一般病棟49床・回復期病棟47床・地域包括ケア病棟49床)の入院病床を有した医療機関です。
佐賀県は、高齢化人口比率の高い地域であり、地域医療で整形外科の果たす役割が非常に重要となります。
このプログラムでは、高齢化社会に即した医療を中心に研修を行い、他科と連携したチーム医療・地域医療、特に包括的な医療を担えるような整形外科医師を目指します。
専門性の高い研修
基幹施設である久留米大学病院と連携し、専門的な研修が出来るように配慮されています。久留米大学整形外科は基幹施設および独自の連携施設で、脊椎外科、関節外科、スポーツ整形外科、手外科、外傷、腫瘍、小児整形外科など専門性の高い全ての診療部門を網羅しており、専攻医は早くからこれを研修することで、サブスペシャリティ領域の研修へと継続していくことができます。
専攻医の声
私は久留米大学病院の専門研修プログラムに登録し、初期研修修了後、城内病院で1年間の専門医研修を開始しました。
城内病院では、「地域医療に貢献できる幅広い知識と視野をもった整形外科医師を育てること」を到達目標に据えています。関連施設として、整形外科を主体に診療するクリニックと介護老人保健施設が隣接しているため、地域に根ざした医療、介護活動を身近に感じながら経験ことができ、その各機関との緻密な連携の中で、地域医療の様々な疾患に対する技能を経験することができました。
また、手術症例も多岐にわたり、整形外科疾患の中でも専門性の高い分野や希少な所例を経験することができました。熱心に指導くださる指導医がいる環境での研修は大変勉強になりました。
地域医療に貢献したいという志をもった自分にとっては非常に有意義なものになっていると感じております。