佐賀県医師支援センター

佐賀県医療センター好生館

基本データ

医師数

医師数(常勤換算/2023年4月1日現在)

195

指導医数

指導医数(2023年4月1日現在)

67

研修医数

研修医数(1年次/2023年4月1日現在)

12

研修医数

研修医数(2年次/2023年4月1日現在)

11

外来患者数

外来患者数(2022年度/年間)

18,584

年間入院患者数

入院患者数(2022年度/年間)

13,622

病床数

病床数(合計値)

450

救急車取扱件数

救急車取扱件数(2022年度/年間)

3,957

救急指定

救急指定

第3次救急

診療項目

  • 内科
  • 小児科
  • 皮膚科
  • 精神科
  • 外科
  • 整形外科
  • 産婦人科
  • 眼科
  • 耳鼻咽喉科
  • 泌尿器科
  • 脳神経外科
  • 放射線科
  • 麻酔科
  • 病理
  • 臨床検査
  • 救急
  • 形成外科
  • リハビリテーション科
  • 総合診療
佐賀県医療センター好生館

当院の歴史

 佐賀県医療センター好生館は、佐賀藩主鍋島閑叟公により医学館として創設された、日本最古の病院です。

 1851年医学寮となったのち、1858年佐賀市水ケ江の地に移転し、「好生館」と命名されました。好生とは、書経の「好生の徳、民心にあまねし」から引用されたもので、“生命を大切にする”という意味です。
1989年には佐賀県初の救命救急センターを開設し、1998年には自治体病院として全国で2番目にあたる緩和ケア病棟も開設しました。2010年には経営形態が地方独立行政法人へと変更され、2013年5月に現在の佐賀市嘉瀬地区へ新築移転しました。

当院の研修の魅力

佐賀県医療センター好生館

1.研修医の意思を尊重したフレキシブルなプログラム

 医師の研修制度に関しては、好生館は43年前からマルチローテーション方式を導入してきました。新・医師臨床研修制度が開始された後も、佐賀県内の多くの医療機関や九州大学医学部附属病院・佐賀大学医学部附属病院と連携し、研修医自身の意思を尊重した、フレキシブルな研修プログラム(基幹型でも最大4ヶ月の院外研修が可能など)を組んでいます。

2.専従スタッフによるきめ細やかなサポート体制

 臨床研修医へのサポート面からみると、好生館では総合教育研修センターの専従医師(臨床研修プログラム責任者)および専従事務職が、病院見学のセッティング、ローテートする希望診療科のアンケートと研修ローテーション表の作成、研修医勉強会の提供、学会発表や論文作成の支援、進路相談、メンタルヘルスなど、臨床研修医に関係するさまざまな要望や相談にきめ細やかに対応しています。

 また、2024年4月から導入される「医師の働き方改革」にも対応しています。研修規定を改定し、臨床研修医の時間外勤務に該当する業務内容(研修活動)を定義し4項目に分類するとともに、医療情報部に依頼して勤怠管理システムにプルダウン方式で登録するシステムを開発してもらいました。
さらに、基本手当に加えて別途「研修医手当」も支給されますし、勤務間インターバルが確保できない場合は事後的に代償休憩が付与されるなど、臨床研修医の健康面にも配慮しています。
詳細については、病院ホームページのリクルートサイト⇒臨床研修プログラムをお読みください。

3.+αの成長を応援

 研修医勉強会には特に力を入れており、ピットフォール症例の提示と対処方法(臨床推論としてのオッカムの剃刀やヒッカムの格言など)を通して研修医間の情報共有を図っています。

 また最近では、シミュレーション演習やスキル習得の機会も増やしています。チームダイナミクスを
取り入れたACLSコース、DAM演習(気道確保困難例に対するビデオ喉頭鏡・気管支ファイバーを用いた気管挿管ならびに輪状甲状靱帯切開術)、無菌豚皮を用いた縫合実習、PoCUS(ベッドサイド・エコー)実習、リアルタイム・エコーガイド下CV挿入、腹腔鏡下手術シミュレータの提供など、ハンズオン・セミナーも数多く開催しています。

佐賀県医療センター好生館

4.刺激し合える仲間

 臨床研修医だけの医局があるため、自然に同期・先輩・後輩の中が良くなります。医局の雰囲気も明るいため、趣味について語ったり、様々な悩みごと・愚痴を言い合ったり、ERの苦労話や珍しい症例の経験談なども聞くことができて、楽しい研修生活が送れているようです。

 研修医勉強会の前半では、研修医2名の先生に自らがERで経験した「診断に難渋した症例」「見落としそうになった症例」など、うまくいかなかった症例の発表をしてもらい、お互いに情報共有をしてもらっています。

 年度末に無記名アンケート調査を行うのですが、「同僚について」という設問に対しては、同僚には大変恵まれた!、モチベーションが高いうえに思いやりのある人が多い、出身大学が様々であり(令和5年度;佐賀大以外は26%)いろんな面で刺激になり価値観が広がった、一緒に研鑽を積める同期が多く自分の成長を感じることができた、医局2で業務のことはもちろん、たわいない会話ができて心の支えとなっていた・・等々、ポジティブな意見が寄せられました。

指導医からみなさんへ

藤田 尚宏先生

藤田 尚宏先生

好生館では、やる気のある臨床研修医を募集しています! 

以前は、自虐的に「九州一の穴場研修病院」としてリクルート活動をしていましたが、館内関係者のご尽力により、そして何より高いモチベーションをもった臨床研修医の諸君が集ってくれた結果、ここ7年間は幸いにもフルマッチングが続いています。これは、好生館には臨床研修医を(兵隊としてではなく)戦力として考え、熱心に指導してくれる多くの上級医・指導医がいるからだと思っています。

研修医ブログ(以前は研修体験記~先輩からのメッセージ~と呼ばれていました)を読んでいただければ実感されると思いますが、好生館には佐賀大学だけでなく、九州大学、久留米大学、熊本大学、宮崎大学、山口大学、香川大学、岐阜大学、筑波大学、昭和大学、順天堂大学、自治医科大学といった複数の大学出身者がいて、お互い刺激になっているようです。

臨床研修医のみなさんは、採用後、「医局2」という研修医だけの大部屋で1~2年、一緒に過ごすことになります(各人のデスクには、電子カルテがいつでも利用できるよう、1台ずつ、デスクトップパソコンが支給されています)。医学部卒業後、最初に配属された病院でともに働く同僚は、文字どおり、一生付き合っていく(かもしれない)大切な同志であり、戦友であり、良い意味での一生のライバルともいえます。特に好生館のような市中病院は、上述にように様々な出身大学の卒業生が集まってくるため、その連帯感には強いものがあります。
互いに切磋琢磨し、助け合い励ましあって、ときには愚痴も言い合って、充実した研修生活を送ってくださいネ!

先輩研修医の声

研修1年目医師 A医師

「好生館で充実した研修生活を!」

 初期研修医1年目。出身は佐賀大学で、学生時代の好生館での実習を通して、好生館での急性期治療やwalk-in外来に魅力を感じ、入職を決意しました。それから好生館での研修医生活が一年を経とうとしている今、フレッシュな気持ちで好生館の魅力をお伝えできればと思います。

 

 まず、好生館で研修医として働く上で最も感じているのは、診療の現場の中で即戦力として参加できる点です。好生館の特徴として、時間外のwalk-in外来を研修医が担当しているため、目の前の患者さんの病態についてアセスメントし、今後の治療方針を考える機会が他の病院に比べ多いように感じます。その中で分からないことがあれば2年目の研修医や各科の上級医にその場で御相談し、回数を重ねることで診療の思考回路やプレゼン能力が身につくようになったと実感しています。

 また、普段の診療においても、成長と共に?上級医の先生方が意見を聞いてくださる機会が多くなり、チームの一員として参加しているという実感が研修の充実度の高さに繋がっていると思います。

 

 最後になりますが、佐賀県の臨床研修に少しでも興味があるなら、是非一度、見学にいらしてください。一緒に好生館で充実した研修生活を送りましょう!

A医師の研修ローテーション

1年次

研修場所 好生館 嬉野温泉病院 好生館
診療科 腎臓内科 呼吸器内科 循環器内科 血液内科 精神科 整形外科 救急科 消化器内科 産婦人科 脳神経内科
研修期間 4週 4週 4週 4週 4週 4週 12週 4週 4週 4週

※横にスクロールできます。

2年次

研修場所 佐賀大学医学部附属病院 好生館 済生会唐津病院 好生館 早津江病院 好生館
診療科 血液内科 感染制御部 整形外科 放射線科 地域医療 麻酔科 ICU 小児科 精神科 心臓血管外科 形成外科
研修期間 4週 4週 4週 4週 4週 8週 4週 4週 4週 4週 4週

※横にスクロールできます。

研修2年目医師 B医師

「 頭も腕も鍛えたい人は好生館へ 」

 好生館での2年間も残り数ヶ月となりましたが、研修内容に非常に満足しております。とにかく「戦力」として最前線で活躍させていただけるため、現場主義の方にとっては最適の病院だと思います。

 

 僕が医学生だった当時見学に来た際に、忙しい病院であるはずなのに目をキラキラ輝かせながら仕事をこなし、空いた時間には自主的に手技の練習をする先輩研修医の姿を目の当たりにし、僕もそうなりたいと思い好生館を選びました。

 

 研修先を探している医学生の中には、佐賀という立地を懸念される方が少なくないと思います。何を隠そう、僕自身も最初は都会志向で、好生館に見学に来たのは6年生の7月末と履歴書提出の〆切間近でした。田舎と言われれば田舎なので、確かに飛び抜けた機能を有した病院かといわれると都市部のハイパーな病院と比べると劣る部分があると思います。しかし地域医療の砦として責任をもって質の高い医療を提供しようという熱心な雰囲気が病院全体としてあり、研修内容に関しては遜色ない、むしろそれ以上のものがあると思います。三次救急病院なので症例も幅広く臨床推論力を鍛えることができますし、最前線で活躍させていただけるため手技もお釣りがくるほど経験させて頂きます。頭も腕も鍛えることができます。素晴らしい研修生活を保証します。

B医師の研修ローテーション

1年次

研修場所 好生館
診療科 腎臓内科 血液内科 呼吸器内科 循環器内科 消化器内科 脳血管内科 消化器外科 形成外科 感染制御部 救急科
研修期間 4週 4週 4週 4週 4週 4週 4週 4週 4週 12週

※横にスクロールできます。

2年次

研修場所 好生館 済生会唐津病院 好生館 嬉野温泉病院 好生館
診療科 消化器内科 心臓血管外科 地域医療 肝胆膵外科 循環器内科 麻酔科 精神科 産婦人科 小児科 腎臓内科
研修期間 4週 8週 4週 4週 4週 8週 4週 4週 4週 4週

※横にスクロールできます。

各プログラムの特色

臨床研修プログラム

募集定員:12名

・県中部における地域の中核病院であり、症例数が豊富

・プライマリケア及び救急初期対応を十分に習得できる救命救急センターでの研修及びERでの総合当直体制を組み込んでいる

研修修了後の進路先

  • 佐賀大学医学部附属病院
  • 九州大学医学部附属病院
  • 久留米大学医学部附属病院
  • 筑波大学医学部附属病院
  • 長崎大学医学部附属病院
  • 福岡大学医学部附属病院
  • 亀田総合病院

およびその関連病院が多いです。

佐賀県医療センター好生館 
リクルートHP

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